目次
お部屋の床の種類について
フローリング
無垢(単層)フローリング
無垢フローリングは100パーセント木から切り出して作成する床材です。木を直接使用するので木の持つ表情や特徴を活かすことができます。複数枚で構成される合板フローリングに対して無垢フローリングは単層フローリングとも呼ばれることもあります。
無垢(単層)フローリングのメリットは
本物の生きた木を切り出して使用するため複合フローリングのように接着して作っていない分、化学物質も少ないという点や湿気や水分を吸収や排出する「調湿機能」というものがあります。無垢フローリングはこの「調湿機能」が高く特に木材は温度変化を伴わず余分な湿気を吸い結露が発生しにくいお部屋になります。自然の木を利用することによる木自体の持つ力を活用しお洒落で心地の良い住まいづくりをすることがきるのが無垢フローリング最大のメリットです。しかし調質機能良い反面、水分を吸収と排出の際に伸びたり縮んだりと天然木の特性が現れるため手入れも大変です、そんな自然の木を使う無垢フローリングの特徴やコストが高いことが賃貸住宅には向かない理由で賃貸アパート、マンションの場合は合板フローリングが多いです。
無垢(単層)フローリングのデメリット
調質機能良い反面、水分を吸収と排出の際に伸びたり縮んだりと天然木の特性が現れるため手入れも大変と先ほど説明した以外に合板フローリングに比べて
傷つきやすいのが無垢フローリングのデメリットです。
合板(複合)フローリング
・薄い木の板を、接着剤で何層も貼り合わせた板の側面に凹凸をつけ、フローリングとして使えるように加工したものを複合フローリングと言います。
表面の一枚だけを綺麗な木の薄板を使い、その上にキズ防止、汚れ防止の厚み約0.5~3mmの天然木や特殊シートを貼った複合フローリングもあります。無垢材のような質感を出した複合フローリングもあり、表面に2〜3mmの天然材を貼っている場合もあります。
複合フローリングのメリット
複合フローリングは、反りや収縮がなく施工し易いことや住む方が多く変動する賃貸住宅に合わせた耐衝撃性、耐摩耗性の高いものなども多く賃貸アパートやマンションに向いています。
表面に貼る素材(単板)も種類が多く無垢フローリングのように斑がなく塗装により、お部屋にあった色やデザインに施工できバリエーションが多いです。大理石調やタイル調などもあります。また、防音や抗アレルゲンなど化学物質も少ない商品も多く出てきています。
複合フローリングのデメリット
複合フローリングの場合は傷がつくと、無垢材のように補修はできない(張替が必要)ただし表面をコーティングしているので、キズはつきにくいです。湿気や水気に弱いので、板の裏から湿気を吸い込むことで層の接着がはがれる事や無垢材フローリングのような調湿作用が無いため室内の湿度が高い場合などにカビになることがあります。肌触りも無垢に比べると無機質になので見たや快適さという観点からすると無垢材には劣ります。
木の種類
木材の種類は2つに分かれています。
「広葉樹」と「針葉樹」となり広葉樹<針葉樹と硬いのが特徴です。傷がつきにくく、収縮や膨張に関しても安定しています。
○広葉樹は針葉樹より硬く主に複合フローリングの天板に使用されます。
○針葉樹は主に無垢材に使用され、広葉樹に比べて柔らかいです。
無垢は傷はつきやすいですが、表面を摩擦掛けするなど修復は可能で、肌触りや香りがいいのが魅力です。
代表的な広葉樹の木材
主に複合フローリングの天板に使用される広葉樹の素材。
ウォールナット
ウォールナットはクルミ科の広葉樹で北米産広葉樹を代表する高級家具材といしても多く利用されている。ウォールナット材の特徴は色で上記のような深みのある塗装したような質感のある天然木となります。やや粘りがないので、欠けやすい性質などがあります。
ブラックチェリー
アメリカンチェリーがなる木のブラックチェリーはこちらも高級家具の材料です。変化の早さとしては、半年から1年もすると変化がわかるぐらい色が濃く
なりはじめは明るい琥珀色ですが、時間が経つにつれて、色に深みが出るのが特徴です。
メープル
メープルは広葉樹の中でも硬くて丈夫な素材です。重硬で、曲げ強度、圧縮強度は高く、剛性と耐衝撃性、耐久性は低いというのが特長で和室の造作材に使用されることもあります。接着性がよく、光沢があるメープルは、艶出しで美しく仕上がる。
クリ(栗)
クリ材はブナ科クリ属で重硬で弾力にがあるため加工はやや困難です。硬い材質を活かした家具材、器具材、建築用の土台、土木材、枕木、坑木に使われることが多いです。木目がいかにも無垢材という感じで人気です。
チーク
チーク材は東南アジアが原産の物が多く、重厚感のある色合で硬く、耐久性・耐水性に優れている事から古く船の甲板に使用されています。害虫にも強いので長く付き合えるフローリングとして人気です。
オーク(ナラ)
オークの模様は斑(ふ)が大きく虎の毛のような模様に見える事から虎斑と呼ばれています。ヨーロッパではその威厳ある樹形から、KING OF FOREST(森の王)とも呼ばれ非常に丈夫で高い耐久性が特徴です。
タモ
色味はオークによく似ていますが、木目はオーク材よりもさらにはっきりしており塗装性に優れ家具材、建具材、造作材、器具材、車両材、化粧用単板、内装用合板、土木材など幅広い用途に使われる。
バーチ
柔らかな木目と優しい肌触りで材質は硬く、均等で緻密な木肌を持ち、反りなどの狂いが少ないのが特徴。
ローズウッド
深みのあるブラウンの縞模様が特徴で狂いが少なく、硬いので楽器にもよく使われています。施工直後は黒っぽい色で経年劣化とともに明るい色味に変化する材質。
代表的な針葉樹の木材
ここからは柔らかいのが特徴の針葉樹をご紹介します。
パイン材(松の木)
柔らかく加工しやすいパイン材、パイン材は国産の松でもヨーロッパの松でも同じ松ですが、業界一般ではパイン材は欧州赤松のことだけを指し針葉樹ならではのやさしい肌触りは、つい裸足で歩きたくなる心地よさです。一方で傷に弱いという特徴もあります。
ヒノキ
ヒノキは油分を含んでいるため、耐水性に優れ湿気などからくる腐りに非常に強く、強度も長年落ちない。そのため、昔から浴室にもよく使用されてきた木材です。
クッションフロア
クッションフロアは、近年のマンションや戸建て住宅で多く使用されるようになった塩ビ素材のシートで作られた床材です。防水性が高いので、洗面所やトイレ、キッチンなどに使われることも多かったですがリビング、ダイニング、キッチン、個室までに広がっています。
昔は安っぽい印象などもありましたがクッションフロア―のデザインや質感はとても向上しており、合板の上に接着剤を塗りシートを貼るだけでよいためクッションフロアは表面加工がローコストででき、木目調のフローリングに似せたものや豪華な大理石調に仕上げたものなどバラエティに富んだ素敵なデザインがたくさんあります。
物を落としても下階に響きにくいことや水に濡れてもよく手入れがしやすいなどのメリットに加えごみやほこりを掃除しやすいので、清潔な室内環境を維持できます。
クッションという名前からも連想できますが材質が柔らかく、重い家具などを置いていると、へこみ跡が残ります。
通常使用によるへこみなら、原状回復義務による費用負担の対象になりません。但し、契約の特約や故意による場合には張替の対象にもなるのでトラブルになる前に「プロが教える不動産賃貸トラブルに巻き込まれない為に覚えること」も合わせてお読みください。
カーペット
一昔前の分譲マンションでは音を遮断し吸収する事や断熱・保温の効果もあることから多く使われていましたが、今では圧倒的にフローリングの人気が高くカーペットの物件を見かける機会が減りました。フローリングにはないメリットも多くほこりの立ちにくさや北海道は特に寒さがフローリングに伝わり室内も寒くなりますがカーペットは断熱・保温の効果もあるなど良い点もたくさんあります。
畳
日本人といえば畳。伝統的な和室の床を畳といいます。フローリングの普及にともない賃貸住宅では減少傾向にありますが、まだ新築の分譲マンションや新築戸建を立てる際には一部屋設けることが多く。デザイン性でも琉球畳などお洒落なものや畳はクッション性と温かみを兼ね備えているので、床に寝転がるなど、くつろぐことに適しています。また無垢フローリングと同じく大気中の水分を吸収・放出する調湿機能にも優れイ草が1本1本空気を含んでいるため、高い断熱性能を持っているメリットもあります。
メジャーな床材「フローリング床」の注意点を特にピックアップ!
フローリングは畳と比べて硬度が高いため、踏み心地が硬くて足が疲れやすいことや水をこぼしてもすぐに浸透しないため、表面的な水分を拭き取る分には水に強いと言えますが、水分が長く触れていると水が浸透して膨張したり変色してしまいます。また掃除を怠ると埃が立ちやすく小さいお子様の喘息なども気を付ける点です。